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2006
08,05
12:22
投下するの忘れてた
CATEGORY[アビス]
番外のジェイドとガイの会話を本編に入れるかどうか非常に悩んだんですが、あんまり重要じゃないのでこっちに投下。
ついでにルークの偽名が一箇所、仮に付けてた名前のまんまだったのを修正しました。「伯爵」だからってちょっとあんまりに安易だった。
ひとでなしはルークとガイの対比がメインなのでジェイドとかアッシュとかイオン様とか非常に薄いです。ピオニー陛下とかティアとかナタリアは空気です。
お返事はまた後ほどかきますですよ~
獣の会話
闇の中から現れたのは、やや淡い金色の髪をした男だった。
一見穏やかそうなその風貌はしかし、内側にどうしようもない狂気を孕んでいるのを、ジェイドはよく知っている。
「ルークとの話も全部聞いていたんでしょう。…どう思いますか」
ガイラルディア・ガラン・ガルディオスは、人好きのする笑顔の面を被り答えた。
「本当だ。試しに尾行したがことごとくまかれた。…だがおそらく痕跡からすると、ダアトの人間だろうな」
青い瞳が月光を冷たく反射し、心なしか闇に溶けているように見える。ルークが白の伯爵というならさしずめ彼は黒の伯爵だろうか、とジェイドは心の中で密かに毒づいた。そして自分の思考の持つあまりの皮肉さに気付き、唇の端が自然と歪む。失われた筈のガルディオス家は、伯爵位の家柄だ。
ガイラルディアは言うなれば、真剣に狂った男だった。ファブレ家の殆どの人間を狩り尽くした彼の執着は、まだ幼いルークへと一身に向かっている。
彼はルークが自分の目の前から消えた後、恐ろしいまでの妄執によって、その居場所を突き止めた。
月の無い夜半に自分を襲撃したときの彼の第一声を、ジェイドは数年を経た今でも鮮明に覚えている。
「あなたはグランツ謡将との関係は切れているんでしたか」
「ああ。俺がファブレ家を燃やした時にな」
何でもないことのようにあっさりと答えたガイに不快感を覚えながら、それをおくびにも出さずにジェイドは考える。
レプリカルークを作ったのはおそらく、『行方不明』とされた彼を最初に発見したヴァン・グランツだ。その目的はわからないものの、おそらくはオリジナルルークの力を得るためなのだろう。レプリカルークはただの替え玉に過ぎない。
ルークの持つ超振動の力は不完全だが、おそらくそれは彼が能力が劣化したレプリカであるからで、オリジナルルークはそれを少なくとも、完全とは行かなくても、ある程度は自分の意志で制御できるに違いない。
今回のことにピオニーがルークを関わらせなかったのは、ヴァン達が彼が生きていることに気付くことを恐れたせいだろうとジェイドは思っていた。もし万一その存在が向こうに知れれば、マルクトにとっても大変ありがたくない状態になることは目に見えている。
だからこそ今までも巧妙に彼の存在は隠され、そしてこれからも隠される予定だった。影の指先としての二つ名が通ったのは誤算だったが、それはあくまで『黒髪のレガート・ミルテ』としてのそれだった。彼の本来の髪の色は、自分ですらここ数年目にしていない。
それが今日のことで、すっかり計画が狂ってしまった。
六神将はレガート――レプリカルークの存在に気付いた。しかもしっかりと声を聞かれ、顔まで見られている。彼らは愚か者の集団ではない。ましてやその中にはオリジナルルークまで名を連ねているのだ。同僚と同じ顔で同じ声、まさかそれでおかしいと思わないほうが不自然だ。
この調子では彼の正体がばれる日もそう遠くは無いだろう。しかもオリジナルルークには、完全にその存在を気付かれてしまった。
六神将とどうやら折り合いの悪いらしい彼も、この先どう転ぶかはわからない。
しかし、皇帝から極秘の勅命を受けている上、封印術をかけられてしまった自分では、彼を守ることは不可能だった。だから、非常に不本意ながら、ガイラルディアを呼んだのだ。
ジェイドはこみ上げる不愉快さを呑みこみながら、代わりの言葉を吐き出した。
「ヴァン・グランツ、及びその配下である六神将が、ルークを狙ってくる可能性があります」
「誰が来ようと関係ない。俺はあいつを守るだけだ。…これで満足か?」
即座に先回りした答えを返してくる男に、ジェイドはくつりと笑った。全く、相対しているだけで背筋の寒くなる人間だ。
「うっかりルークの前に姿を現さないでくださいね。初めて会ったときのようになったら大変ですから」
「…用がそれだけなら、俺はもう行くぞ」
踵を返そうとする男に、ジェイドはもう一つだけ、と声をかけた。
「ルークはオリジナルルークに、復讐をしたくないと言いました。あなたはそれをどう思いますか?」
男は首だけをこちらに向けて、しばし黙り込んだ。青い瞳が獣のそれのように爛々と光っている。
やがてその唇が動いた。
「…それでいいさ。あいつはそんな、汚いものを知る必要なんかないんだ」
その響きにどこか自分に言い聞かせるようなものがあったのは、おそらくジェイドの聞き間違いではないだろう。
ルークを裏切ったガイラルディアは、そのせいで自分の心を裏切っている。つまりはそういうことだった。
闇に溶ける男の背中を見送りながら、ジェイドは胸の中で、青年にかつて言われた言葉を反芻した。
俺のルークを返せ。
反吐が出そうだ、と思った。その感情は今でも変わっていない。
青年の左腕を譜術で灼いた日、ルークはガイを見るなり脅えて錯乱した。気を失った彼を抱えて、焔の譜術でガイを追い払ったのは、しかしルークのためだけではなかった。
蒼褪めた子供を抱いたときほど、自分でも制御しきれぬどうしようもない衝動を、ジェイドはそれまで一度だって覚えたことは無かった。
全く、執着とは恐ろしいものだ。
寒い会話。
このシリーズではジェイドとガイ、ガイとアッシュの仲は非常に非常に険悪です。アッシュとジェイドはお互いに空気。
ついでに発掘した幻想水滸伝4ED後ものも投下しときます。たぶんハー主のつもりで書いたんだと思われ。確か2005年の秋あたりの文章なのでアビス書きはじめる数ヶ月前くらいってことですね。うーん進歩がない。
でもこれ読み返してつくづく私のルークのイメージは4様なんだなあと再確認しました。
因みに続きはどっか飛んで行きました。
海賊島が見えてきた。慣れない裾がひらひらと揺れて、なんとなく居心地が悪い。
もともと着ていた服は潮でかぴかぴになってしまった為、今現在洗濯中である。代わりに手渡されたゆったりとしたオベルの服を、俺は身につけていた。
…しかしこれ、本当は正装なんじゃないのか。やけに装飾が多いし、派手だし。でも換えの服がこれしかないといわれたのだから仕方ないが。
甲板で、潮風に弄られながら、ふ、と目を伏せる。いつものバンダナをはずしているせいで(あれも洗濯中だ)、風の当たり方が普段と微妙に違う。
…皆は元気だろうか。
ダリオ、ナレオ、シグルド、ハーヴェイ、キカさん。
色々とお世話になったり、ならなかったりしたけれど。
…どうせ出て行くのだから、会わないで行ったほうがいいのだろうか、なんて、少し思ったけど、生存報告をキカさんぐらいにはしないといけないんだろうなあ、と考え直した。
楽しみといえば楽しみで、怖いといえば怖い。
やがて船が、海賊島の、独特な形をした入り口に着いた。
島の浅瀬までは流石に入れないので、ボートを下ろしてもらって下りる。
そこには既に、キカさん、それにシグルドとハーヴェイがいた。
ひさしぶりだな、と声をかけるリノについて、俺も船を下りる。
そのままキカさんと話し始めるリノの結構後ろで、俺はじっとその様子を見ていた。
…それにしても。前も思ったけど、あれでも王族のくせに、リノさんは海賊の中に居ても、何の違和感もない。何故なんだ。
ふ、と退屈だったのか、キカさんたちから視線をそらしたハーヴェイと、俺の目が合った。
彼が大きく目を見開き、こちらを指差し、叫ぶ。
「ゆゆゆゆゆゆ幽霊?!」
…おまえ、いくらなんでもそれはないだろう。
俺は頭を抱えたくなった。
何事か、と、その場の視線が一気にこちらに集まる。
「…お久しぶりです」
「か、カズサ様?!」
シグルドの驚いた顔って、整ってるのになんか間抜けだ。そして、彼らの視界にはどうやら俺は入っていなかったらしいと気付く。
「バンダナがないせいでわからなかった…」
そう呟く声が聞こえる。俺イコールバンダナか。皆の俺に対する認識が良くわかった。
「え、じゃ、カズサ様…生きてたのか?!」
俺はとりあえず頷いてみた。
ハーヴェイが、さらさらとした砂を蹴ってこちらに走ってくる。一拍遅れて、シグルドもその後に続く。
くん、と髪を引っ張られ、頬をつねられ、服の前たれ部分を捲られそうになったところで、流石に慌てたシグルドと俺の鉄拳がハーヴェイの脳天に直撃する。
頭を抱えてうずくまるハーヴェイに、俺は半ば悲鳴じみた声を上げる。
「おまえ、再会していきなり服めくるやつがあるか!」
声を荒げると、シグルドがびっくりした様な顔をしてこちらを見ていた。
何故か固まっている彼に、俺は首をかしげる。ハーヴェイがこういう変な浮かれ方をしたときに真っ先に宥めるのは、いつもは彼の役目のはずなのに。
「…どうかした?」
聞くと、彼ははっと今気がついたように、いえあのその、と訳のわからないことを呟いた。
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